公立高校の受験まで、あと2カ月
いよいよ、公立高校の受験まで、あと2カ月を割り込みました。
私たちの塾生も、それぞれが、それぞれなりに追い込んでいるように見えます。
ちょっとだけ、微妙な言い方をしたのは、私の目から見て、少し物足りなく感じても、彼・彼女たちにとっては、120%の出力状態だったりすることもあるからです。
その辺を見極めながら、今やるべきことを、伝えています。
すぐ(学習に対し)スタート出来る子もいれば、アイドリングが長い子供もいます。
今年の受験生は、正直、勉強が中心の生活を送ってこなかった子供が多いので、中々勉強メインの生活にシフトするのが難しく、馴染むのに苦しんでいるように見受けました。
少しオーバーに言えば、身体が資本の部活をやめて、頭が資本の学習へ変換するわけですから。価値観が変わるわけですから、・・・弱冠十代の子供たちにとっては、ゆゆしき事態なわけなのです。
そんな(不安定な)子供たちに、急激な環境の変換を強引に求めても、いいことはない。高速で走っている車が、急に曲がれないのと同じで、無理をすれば本体が損傷してしまう。
彼ら、彼女なりに、精一杯現状と向き合い、頑張っている毎日です。
私たちは、そんな子供たちの懸命な姿を、すぐ隣で見られてうれしく思っています。
ただ、実際に適応力が早い子供と、そうでない子供がいますから、取り組みに多少差がでるのは仕方ありません。
「何のために勉強するのか?」
その問いに、曖昧な答えしか出来なければ、学問は曖昧になります。
私たち大人だって、その問いかけは、難しいクエスチョンです。
「いい学校に入るため」、「いい仕事につくため」、「お金持ちになるため」、「困っている人を助けるため」・・・
(子供たちに問いかけると)さまざまな解答が出てきます。
そのような根本的なことを、小さい時から継続的に考えていくことが大切なのだと思っています。
今の子供たちが、極端に、現代社会(公民)が弱いのは、普段から世の中のこと(仕組みや決まり)を考えない、その機会にめぐまれていないからだと思うのです。
さて、ここからいよいよ、受験に向けて、かなり具体的な作業が続いてまいります。以下は、高校受験に関しての、MOU塾の考え方です。
●受験校に関しては、塾の考え方は例年と同じです。
①1月13日(日)の「県模擬テスト」で志望校に、合格判定の「B」がとれているかどうか。
②山東、山南、山西を受験する場合は、1月末の「日大特進」を合格しているか。(特進は、毎年700人~800人程度合格します。もし特進がダメでもほとんどが進学で合格します。)
③それぞれ中学校で行う1月中旬の「模擬テスト」の得点と番数
以上の3点を考慮した上、受験すべき高校を判定し、勧めることにしています。
勿論、評定も大切な判断材料になります。
●2月9日(土)~11日(火)の午前11時30分~13時まで、30分間くらいになると思いますが、「個別進路相談」を行います。
ご希望の方は、事前に予定をご連絡下さい。
先ほども言いましたが今、受験生は、与えられたやるべき課題を必死にこなしています。塾で勉強している様子は、『MOU塾ブログ』を見ていただいていれば、大体おわかりのことと思います。
オープンスペースの中でやっていますので、萎えている姿は、他の塾生からも丸見えになりますから、良くも悪くても目立ってしまいます。そこが、閉ざされた自宅(部屋)での学習と決定的に異なる所だと思っています。
学習にはある程度の緊張感は不可欠です。
●ここから本番まで大切なこと
周囲の情報に流されないで下さい。
色んな流言が飛び交います。例えば、高校の志願数の情報、合格得点やボーダーライン、予想出題問題、・・・。これらのほとんどは、何の根拠も持たない人たちの、希望的観測から生まれたものがほとんどですので無視して下さい。
もし、その情報を確認されたいときには、私どもにご連絡ください。早急に事実を確認しますし、また気になる点があれば、いつでもご連絡下さい。大抵の情報は(当たり前ですが)私どもも持っています。
ギリギリまで、当たり前に学習をさせるようにしましょう。
これは、常々子供たちに言っていることなのですが、「いつも通りの生活態度で過ごそう。」ということです。
成績のぶれる子供は、態度や気持ちもぶれやすい。落ち込んだり、テンションが上がったり下がったりしがちです。
この気持ちのぶれは、本番の受験に大きな妨げとなります。
「そういう性格なので・・・」と反論する子供も中にしますが、ある程度の性格は訓練で治せる事は多くの先輩達が証明している事です。極端な起伏を修正することはそんな難しいことではありません。それこそ本人の気持ち次第です。
また受験生には、「日常生活の中に特別な日(特異日)」を設けることはお勧めできません。受験生にとっての特別な日は「受験日」と「合格発表の日」の2日だけであって、そこに集中するだけの方が良い結果が導けます。
できるだけ、淡々と、当たり前の学習が継続していくこと。それが一番大切なのです。今はそんな時期です。
本番の日を意識した生活のリズムをそろそろ意識してください。
受験する学校ごとに多少の違いはあるでしょうが、大体が7時30分頃開門し、8時20分から30分頃まで受験教室に入ることになります。
そして、8時50分から1教科目の「国語」が始まり、以下「数学」、「社会」。この後40分間の昼食休憩をはさみ、12時40分から「理科」「英語」。20分の休憩を挟んで15時から17頃まで面接。(*この面接に関しては、「必要に応じて参考にする」と選抜規定に明記してありますので、大事なのはあくまでも本番の獲得得点です)
このように、タイムスケジュールが出来上がっていますので、自宅で検討すべきは、本番の朝の過ごし方です。7時30分過ぎに学校へ入るとして、何時に起床すればよいのかを、受験校までの距離などを配慮して決めてください。また、本番の日の昼食。小さめのおにぎりを2個が適当でしょう。それにバナナ1本程度の果物、それで十分です。間違っても、腹一杯になるようなメニューは避けてください。お腹が満足してしまうと、脳も満足してしまって働きが鈍くなると言われています。お腹は抑える程度の食事でいいのです。
また、受験校の下見は不要です。そんな時間があれば、重要用語の暗記をする時間に回させて下さい。
以上のような内容のことを、そろそろご家庭内でも話し合ってください。
●2月、3月の授業計画について
塾の今後の授業計画についてお知らせします。
ご承知のとおり、3月10日が本番の日です。まずは、その本番に向けて全精力を傾けるべきだと思いますので、3月10日以降の授業日を、2月中に当てたいと思っています。(毎年そのようにしています。)
つまり、3月の授業8回は、3月9日までで消化していきます。
宜しくご理解の程、お願い致します。
尚、4月以降の高校継続の授業と、新高校へ向けての春講習のご案内は、受験終了後ご連絡申し上げたいと存じます。
ご不明な点がございましたら、いつでもご連絡下さい。
2019年1月