MOU塾 保護者のみなさんへ
大変暑いと言われる今年の夏も、あとひと月もしないで風は秋の色に変化してまいります。本当に、過ぎてみますと時間の経過はあっという間の一言に尽きる気がいたします。
さて、お子さんの学業に対する取り組みはいかがでしょうか?
少しばかり、私が感じております最近の各学年ごとの全体的な所感を、お伝え申し上げ、MOU塾の近況通信とさせていただきたいと思います。
MOU塾の月報みたいに思っていただければ幸いです。
まず、夏の講習会についてです。
この講習会では、各学年勉強する内容・ボリュ-ムこそ異なれ、国語の「作文」を大きな柱としています。文字離れが言われています昨今、読むだけでなく書くという作業も億劫になりがちです。自分の気持ちを相手に伝えていくためのツ-ルとしての文章、要点を整理しまとめる小技を、徐々に理解していって欲しいと願ってのことです。
もちろん、その他の教科についても復習、予習をメインに適宜学習していきます。
それと付随して合宿(自由参加)では「百人一首」のかるた大会をがっちりやろうと思っています。今から約800年ほど前に藤原定家によって集められたと言われる『小倉百人一首』ですが、天智天皇から順徳天皇まで、こちらも600年間に渡っての人々の思いが込められています。当時を想像しながら、どれだけ覚えられるか・・・子供たちの暗記力はすさまじいので期待しているところです。(7月29日現在で、一番多く暗記できている生徒で8首です)
さて、ここからは生徒たちの様子です。
小学6年生は、現在在籍が1名ですので、ひとりで黙々と目の前の課題をこなし来年にむけての準備をコツコツ積み上げている状態です。英語と算数、国語がメインですが中学1年生の予習も視野に入れていますので、内容は楽ではありませんが、一生懸命頑張っています。
中学1年生は、今がとても大切な時期だといっていいでしょう。今この時期に2年後のおおまかな進路を見据えた成績を残すことが大事です。学習優先の生活リズムを作り上げていってもらいたいと思っています。予習も含め、進めるものなら早く、やや難易度の高い問題を含め先取り学習をさせたいと思っています。塾の無い日も自主勉強に来て、わからない問題の復習をし、質問して理解しようとする生徒が多くいます。これは、とてもいいことだと思っています。
中学2年生は、具体的なテストの数値目標を達成していく、強い実行力を養っていってほしいと思っています。ややもしたら、真ん中の学年はっきりとした目標が具体化しにくい時期でもあります。だからこそ、常に自己ベストを意識して、努力ができるようにしていくことが大切だろうと思います。一点でも多く、前回より上回るように、その努力する姿勢を続け、一年生の手本となってくれることを期待しています。
中学3年生はまず、2学期の評定をしっかりと取りにいくことを忘れないようにしてもらいたいと思っています。学校での普段の生活態度。提出物、発言、積極性など・・・、評定に関わる項目を意識していかなければなりません。
そして受験生であることを、もっと切実にかみしめる時期です。2学期は体育祭、合唱コンク-ルなど様々な行事もあります。それらに、気持ちが移って受験モ-ドに入りきれない子供が毎年多く出てきます。・・・ここが分岐点だと思ってください。いかにして、早く受験生のモ-ドになれるか。
実は、11月の実力テストの結果で、だいたい3月の結果が見えてきます。
ですから、8月、9月、10月の3か月で実力をつけなければならないのです。
11月を過ぎると、みんな勉強しますからなかなか得点が伸びなくなってきますし、学習内容もかなり難しくなってきます。
私どもは、習性で3月10日が常に頭の中に意識されています。逆算して子供たちを見ていきます。受験はイベントではありません、将来を決めかねない「戦いだ」くらいの気持ちでいてもらっていいと思います。
そして、実力テストの結果を合格ラインに乗せていくことも大事な作業です。むらのない成績をキ-プしていかなければなりません。悪い方のテスト結果で実力を判断されますので、常にぶれることのない本当の力をつけていけるように、日々自分を追い込んでいきましょう。
日頃より言っていますが、人と同じ努力では勝てません。自分が一番努力したと思えるくらいでないと、緊張感みなぎる受験で実力を出し切ることができないからです。
毎日、毎日、自分のベストの学習をしましょう。
そして、これも何度も言っていますが、「間違うことを恐れないこと」。堂々と、自信を持って間違うこと。もし、その間違いをバカにするものがいたら、その人間がおかしい。
塾はもちろん、学校の授業でもしっかりと間違う勇気をもっていきましょう。そうしないと、何度も同じミスをおかしてしまうから。
同じ失敗を二度、三度と犯さないためには、しっかりと間違うこと。そして、どうして間違ったのか自分が納得するまで考え抜くこと。
この作業を定着させていきましょう。
私たちは、間違ったことに対しては、何も思わないし、逆によく間違えたとそのきっかけを見つけられたチャンスを喜ばしく思うくらいです。
ただし、同じミスを何度も繰り返してしまったのがわかると、その時はがっちり怒ります。せっかく正すチャンスがあったのに、そこで軽くスル-してしまったことに対して、努力のあとが見えない場合はかなりきつく怒ります。
同じことを何度でも繰りかえす努力を身につけていってほしいからです。
いよいよ、2学期に入っていきます。
その前に、まだ夏休みの講習、合宿など色々ありますが、時に楽しみながら、また交流しながら、暑かった2010年の夏の思い出となってくれれば幸いと思っております。
お父さん、お母さんにとられましては、現状や進路、どんなことでも構いません。何かありましたら、いつでもご連絡いただければ幸いです。
私どもでお答えできることであれば、一緒に考えさせていただきたいと思います。お気軽にお越しください。
平成22年 7月30日 MOU塾代表 安達浩寿 塾長 安達麻衣子